心を整える&パワーチャージにおすすめの“和”探訪 国東エリアコース|旅ライターが行く!『五感温泉で楽しむ大分の温泉〜嗅覚編〜』

※この記事は2019年2月末日時点の情報です。内容・価格等変更になる場合があります。
※この記事は2019年2月末日時点の情報です。内容・価格等変更になる場合があります。

大分県は、温泉の源泉数・湧出量ともに日本一!
しかも「大分に行けば、世界中にある温泉地に行ったのと同じ」といわれるほど泉質が豊富。

そんな日本一の温泉地が提案する新たな温泉の楽しみ方“五感温泉”
「視る」「聴く」「触れる」「香る」「味わう」の五感を使って温泉を楽しむコツをご紹介します。
五感を開放させて入浴すれば、“気持ちイイ〜!”だけじゃない温泉の新たな魅力に出会えるはず!?

そこで今回は、日本最大級の旅行情報誌『じゃらん』などでご活躍のライター“平川さん”に、「香る(嗅覚)」にスポットをあてて、心を整える&パワーチャージにおすすめのコースをご紹介していただきます。
私が行ってきました!(ライター紹介)
平川 菜穂
地元タウン誌勤務を経て、現在の仕事に。
いつか、カメラマンの主人と日本全国を旅してまわるのが夢。

国東の豊かな自然と独自の文化に触れる旅

“国の東”と書いて“くにさき”と読むこの半島は、豊かな自然の中で育まれた独自の文化や風景が今も息づく、千年を超える歴史が刻まれた場所。

大分空港からレンタカーで、さあ国東めぐりの旅へ!

東京から飛行機で約1時間30分、大阪からなら約1時間。
国東半島の右端に位置し、半島を旅するにはぴったりの場所にある大分空港から今回の旅はスタートします。
空港近くでレンタカーを借りるのがおすすめです。

まずは、六郷満山随一の古刹 峨眉山 文殊仙寺で座禅体験

「六郷満山」とは、国東半島一帯にある寺院群の総称。
1300年の長きに渡り、神仏習合の文化が今日まで受け継がれています。
半島のほぼ中央に位置する文殊仙寺は648年の開基とされる六郷満山寺院随一の古刹。
立派な仁王像が出迎えてくれます。

長い石段の先には、「三人寄れば文殊の知恵」で知られる文殊菩薩を祀る奥の院。(文殊菩薩は秘仏のため御開帳は12年に一度)

まるで大きな奇巌を背負うように建つ姿は圧巻。開山以来1300年超、法燈を守り続ける山岳修験の寺。

学業だけでなく、あらゆる「知恵」を授けてくださる文殊さまのご利益にあずかろうと、たくさんの願いが書かれた絵馬。

地元の子どもたちは小学校に上がる前には必ずここをお参りするのだそう。

こちらのお寺では座禅体験、写経体験ができます(共に1000円※2019年4月より2000円に変更)。
今回、座禅をご指導いただく、担当の山口さん。

座禅の作法や心がまえを丁寧に教えてくださいました。

足を組み、左手の指に右手の指を重ね、左右の親指を支え合うように合わせたこの手の形を定印と呼びます。

小さな灯明のみを灯した静かな堂内には、一層厳かな空気が流れます。

天台宗では座禅を止観ともいい、大切な修行の一つとされています。
一緒に修行をしている人への気遣いから、咳払いや唾を飲み込むなど、些細な音すら出すことは一切禁止とされています。
お香の香り、鳥の声、木々のざわめきを感じながら自分と向き合う。静かな山寺だからこその時を過ごすことができます。

背中の中央、左右に3回ずつ禅杖をふるっていただく。

お話によると、座禅体験には、受験生や大事な仕事を控えたサラリーマンなど、集中力を高めたい人が多いとのこと。
座禅の呼吸法を身につけると、いざという時の集中力UPに役立つそうですよ。

峨眉山 文殊仙寺(ガビサンモンジュセンジ)
住所:大分県国東市国東町大恩寺2432
電話番号:0978-74-0820
営業時間:8:00~17:00
定休日:なし
公式HP:https://www.monjyusenji.com/

名水あるところに、うまい蕎麦あり!両子河原座

国東半島は水が美味しいことでも有名。そんな場所には必ず美味しいお蕎麦屋さんがあるのです!
文殊仙寺から車で約40分、両子寺からほど近い人気の蕎麦屋、両子河原座で腹ごしらえといたしましょう。

明るく笑顔で迎えてくださったスタッフのみなさん。

さてさてお待ちかね。一番人気のメニューをいただきます!
両子山系の名水で打った、その名も「開運そば」(1550円)
両子山系の名水で打った、その名も「開運そば」(1550円)
小鉢が6つもついて、見た目も華やか、ボリューム満点!つるつるっとどうぞ。
こちらも人気の「天ざる蕎麦」(1350円)
こちらも人気の「天ざる蕎麦」(1350円)

ここは、お蕎麦はもちろん天ぷらも絶品なんです。
味の濃い地元野菜の天ぷらは、サクサクの衣に、中はホクホクジューシー。
キュッと締まった冷たいお蕎麦と一緒に是非。

お店の中には、国東の特産品を扱う売店を併設。

待ち時間にお土産品をチェックすることもできます。
国東産の菊芋を使った「菊芋チップス」や「国東ごりんとう」など国東メイドのお土産が並ぶ。

深い緑に囲まれた両子河原座。
お店の方曰く、5月の若葉の頃が一年で一番美しい季節とのこと。
その季節にまた、美味しいお蕎麦を食べに来よう。
駐車場には、おいしい水が汲める水汲みスポットも。

 両子河原座(フタゴカワラザ)
住所:大分県国東市安岐町両子1594-1
電話番号:0978-64-6305
営業時間:11:00~14:30(営業日により変動あり。来店前に要連絡)
定休日:火曜
公式HP:https://visit-kunisaki.com/spot/%E4%B8%A1%E5%AD%90%E6%B2%B3%E5%8E%9F%E5%BA%A7/

 

山の次は海!恋叶ロードをのんびり、絶景&良縁ドライブ

海岸線を走る国道213号沿いには、縁結びの神様や夕陽の美しい海岸など、素敵なスポットがたくさん。
これらを結ぶ約20kmは「恋叶(こいかな)ロード」と呼ばれ、恋人たちの聖地といわれています。
良縁を願ってちょっと寄り道!

おだやかな周防灘を一望できる粟嶋公園には、永遠の愛を表したモニュメント「結(ゆい)」や記念撮影スポットも。

春には満開の桜が恋人たちを迎えてくれます。

ハート型の南京錠「愛鍵」を掛けて愛を誓うモニュメント「縁(えにし)」。

あちこちに恋人たちが楽しめるロマンチックな工夫がたくさん。※愛鍵は公園内のカフェで販売

粟嶋公園の突端にある粟嶋社は、海に突き出した岩窟にある珍しい神社。

縁結びや安産など女性の願いをひとつは叶えてくれると伝えられています。
しっかりお参りをして次のスポットへ。

粟嶋社から車で約5分程の場所にあるのが、「日本の夕陽百選」にも選ばれた真玉海岸。

日没と干潮が重なる時にだけ見ることができる美しい光景はまさに絶景。
詳しくは豊後高田市観光協会のサイトをチェック。

淡嶋公園 淡嶋社(アワシマコウエンアワシマシャ)
住所:大分県豊後高田市臼野7-10
電話番号:0978-23-1860(豊後高田市観光協会)
営業時間:
定休日:なし
公式HP:https://www.city.bungotakada.oita.jp/site/showanomachi/1272.html

  真玉海岸(マタマカイガン)
住所:大分県豊後高田市臼野5125
電話番号:0978-23-1860(豊後高田市観光協会)
営業時間:
定休日:なし
公式HP:https://www.city.bungotakada.oita.jp/site/showanomachi/1278.html

昭和の町。家族でつくるやさしい和菓子 菓子禅 髙田屋

昭和30年代の町並みが残る、豊後高田市。
そんな昭和の町の商店街をぶら〜り散歩しながらお目当ての和菓子屋、髙田屋さんを目指します。
ちょうどおやつの時間、オリジナリティーに溢れた美味しいお菓子をご紹介します。
豊後高田で店を開いて9年。
家族できりもりする、地元の方や観光客に愛される和菓子店。
最近では、海外からのお客さんも多いそうです。
一番人気の「みかん大福」(250円)
一番人気の「みかん大福」(250円)

杵つき餅の中には、白あんと国東半島産の早生みかん。
かぶりつくと、やさしい甘さとさわやかな果汁が口いっぱいにひろがります。
豊後高田の完熟キウイを使った「キウイ大福」(200円)もおすすめ!

ネコ好きさんには「にゃんこまんじゅう」(200円)はいかが?

茶ネコはシナモンで色付けし、黒ネコは竹炭入のお抹茶餡。
食べるのがもったいない可愛らしさですが、お味は本格的です。

ショーケースや棚には常に30種類を超える和菓子や洋菓子がずらり。

豊後高田の名産落花生を使った「南蛮落花生チョコレート最中」は別府湾サービスエリアや各地の百貨店でも取り扱われるヒット商品。

みかん大福の考案者でもあり、洋菓子もこなすアイデアマンのご主人と奥様。

息子さん夫婦と髙田屋は家族経営。みんなのアイドル3ヶ月の楓花ちゃんを囲んで。

高田屋のある新町通り商店街は、ノスタルジックなお店が軒を連ねる“昭和さ”が人気の商店街。
それぞれのお店には「一店一宝」として、昭和に活躍した道具などが展示されています。

菓子禅 髙田屋(カシゼンタカダヤ)
住所:大分県豊後高田市金谷町633-1
電話番号:0978-22-3033
営業時間:9:30〜18:00
定休日:木曜
公式HP:http://k-takadaya.com/publics/index/3/

おわりに・・・

いかがでしたでしょうか?
派手な観光地はなくとも、千年を超えて守り継がれてきた独自の文化に触れ、長い歴史に思いを馳せると、国東半島のディープな魅力がじわりと心を掴んで離さないのです。
あなたは何を感じますか?さあ、国東へ。

※この記事は2019年2月末日時点の情報です。内容・価格等変更になる場合があります。