複雑に入り組んだリアス海岸が特徴的な日豊海岸エリア。
雄大な海に抱かれた自然や、歴史的建造物、黒潮に育まれた豊後水道の海の幸など
みどころ・あじどころが満載です。
昭和6年に4年の歳月をかけ構築され豊後水道一帯の守備要塞として重要な役割を果たした軍の要塞跡です。
当時は山頂に巡洋艦「伊吹」に搭載されていた30cm「カノン砲」が二門設置されており、昭和17年1月に実弾による試射が行われた際に、最後の一発が砲口内で暴発し多数の死傷者を出す大惨事となりました。
施設の入口にある「忠魂の碑」は、生存した兵達が遺品を集めてここに埋め建立したもので、石碑の裏側には亡くなられた16名の氏名が刻み込まれており、石碑の前部には当時の実弾が飾られています。
現在では施設内も整備され、砲台へと上がる170段ほどの御影石の階段の横には斜坑リフトもあり、観光地として蘇っています。
「おおいた麦焼酎 二階堂」のCMにも登場しました。
古園石仏大日如来像に代表される臼杵石仏(磨崖仏)は、平安時代後期から鎌倉時代にかけて彫刻されたと言われています。
その規模と数量、また彫刻の質の高さにおいて、日本を代表する石仏群であり、平成7年には磨崖仏では全国初、彫刻としても九州で初めて国宝に指定されました。
石仏群は4群に分かれ、地名によって、ホキ石仏第1群(堂ヶ迫石仏)、同第2群、山王山石仏、古園石仏と名づけられました。それぞれに、傑作秀作ぞろいであり、悠久の時を見つめる表情豊かな御仏の姿は、みる者の心にやすらぎをあたえてくれます。
6月〜7月にかけては石仏公園内の蓮畑で、きれいな蓮の華が楽しめます。
また、近くの満月寺にある仁王像はとてもユーモラスな形で可愛いです。
(2020.7)