佐賀関の「関」は、海の関門・関所に由来する海上交通の要衝であることを意味しています。
国防のために重要視され、要塞化された2つの半島と決して忘れてはならない戦争の惨劇を辿るルートです。
佐賀関の岬に建つ展望・天体観測施設。
「関あじ関さば」を育む豊予海峡が見渡せ、「せとうち風景30選」に認定された300度の海のパノラマが広がります。
天体観測室では毎日、太陽や明るい星をご案内しています。夜間開館日は大型望遠鏡で天体を巡る星空散歩をお楽しみください。
周辺は四季折々の花で彩られ、春と秋は旅の途中のアサギマダラも飛来します。
海星館東側の遊歩道にある「幸せの鐘」は、大切な人とご自身の幸せを願って2回鳴らしましょう。
遊歩道の階段を300段ほど下ると、明治34年(1901年)に初点灯した大分県最古の関埼灯台に辿り着きます。
※2022年5月16日~2023年夏頃までリニューアル工事のため休館します。
リニューアル後はプラネタリウムを設置予定です。
(2022.5)
昭和6年に4年の歳月をかけ構築され豊後水道一帯の守備要塞として重要な役割を果たした軍の要塞跡です。
当時は山頂に巡洋艦「伊吹」に搭載されていた30cm「カノン砲」が二門設置されており、昭和17年1月に実弾による試射が行われた際に、最後の一発が砲口内で暴発し多数の死傷者を出す大惨事となりました。
施設の入口にある「忠魂の碑」は、生存した兵達が遺品を集めてここに埋め建立したもので、石碑の裏側には亡くなられた16名の氏名が刻み込まれており、石碑の前部には当時の実弾が飾られています。
現在では施設内も整備され、砲台へと上がる170段ほどの御影石の階段の横には斜坑リフトもあり、観光地として蘇っています。
「おおいた麦焼酎 二階堂」のCMにも登場しました。