<特集5>ママが“しんけん”おもてなし。大分市・都町で大人時間を楽しむ
「都町(みやこまち)に行こうか!」は大分県民にとって「飲みに行こうか!」と同じ意味――大分駅から徒歩約15分、〈ジャングル公園〉周辺一帯に広がる「都町」は、大分随一の歓楽街です。
商業ビルの中には大衆店から高級店まで飲食店がひしめきあい、ふたつの大通りはネオンや看板に彩られて実に華やか。路地裏にはディープな飲み屋さんが軒を連ねます。多くのビジネスホテルが隣接するため観光客、出張客、地場企業のオフィスワーカーら幅広い層の人々が今宵もこの懐の大きな夜のまちへと引き寄せられていきます。
商業ビルの中には大衆店から高級店まで飲食店がひしめきあい、ふたつの大通りはネオンや看板に彩られて実に華やか。路地裏にはディープな飲み屋さんが軒を連ねます。多くのビジネスホテルが隣接するため観光客、出張客、地場企業のオフィスワーカーら幅広い層の人々が今宵もこの懐の大きな夜のまちへと引き寄せられていきます。
「華都会」の3人のママたちのお店を訪れ、都町や店への想いを聞いてみることにしました。読み終わったあと、きっとママたちに会いに行きたくなるはず。
〈momokA〉大分銘酒も飲み放題、生カボス絞り放題のコスパ&フレンドリーなスナック
まず扉を開いたのは、商業ビル「第5パルコ」にあるスナック〈momokA(ももか)〉。カウンターのほかテーブルが4卓、カラオケも楽しめるカジュアルなお店です。
オーナーママであり「華都会」の事務局長も務める佐藤理沙さんは、気さくでお茶目なキャラクター。初対面でも話しやすい笑顔で迎えてくれました。
オーナーママであり「華都会」の事務局長も務める佐藤理沙さんは、気さくでお茶目なキャラクター。初対面でも話しやすい笑顔で迎えてくれました。
「〈momokA〉をはじめ都町のスナックやクラブの多くは、安酒じゃなく、きちんといいお酒を提供してくれるんです。たとえそれが飲み放題コースであっても。大分といえば麦焼酎が有名やけど、〈momokA〉は本格焼酎『二階堂』も飲み放題。焼酎に限らず大分の銘酒を飲み比べしたい方は、ぜひ訪れてみては。」
「麦焼酎に入れると、カボスの爽やかさが広がって合うんです。好きなだけ絞っちゃってください」と豪快に笑う理沙ママ。
比較的安価で飲めるのも魅力。90分飲み放題(本格焼酎やブランデー、ウイスキーも飲める)・カラオケ付きでひとり5500円(ボトルをキープすればひとり4300円)。わかりやすい値段設定で、スナックに不慣れな女性でも安心して遊びに行けそう。
理沙ママは「華都会」を通じて感じる「都町の課題」を次のように話します。
「大分駅周辺は、繁華街と歓楽街エリアがしっかり分かれているのが特徴なんです。それがウケて都町も賑わってたんやけど、その分お客さんの流れが分断されがちで、ひと昔前までは“ちょっと治安が悪くて怖いまち”“遊び人が行くまち”みたいなマイナスイメージがついていました。観光客も夜は知名度の高い別府に流れがちでしたね……」
「〈都町屋台街〉なんてしんけんおもしろいですよ。屋台が10軒くらいズラッと並んどるから、1杯+1品で全屋台を巡ったり。目標は近い将来、都町が『大分観光で行きたいスポットBEST10 』にランキングするようになること。魅力をどんどん伝えていきたいですね」
いま理沙ママたち「華都会」は県庁とも協力しながら「都町おもてなしMAP」を制作中。各参加店には大分ならではのおもてなし特典を用意してもらい、今年2月のリリースを目指しています。
「〈momokA〉のおもてなし特典は大分・佐賀関の海藻『くろめ汁』を考えています。酔ったときに飲むと最高で、口の中に磯の香りが広がって落ち着くんよね〜。いつもは県外のお客様限定で最後にお出ししていますけど、このMAPを持参してきてくれた人にはみんなサービスしちゃん」
「2024年は都町のために新しいチャレンジができそうやけん、ワクワクしています」
店舗情報
店舗名:momokA
住所:大分県大分市都町3-5-25第5パルコ 1F
営業時間:20:00〜0:00
定休日:なし
TEL:097-537-2277
店舗名:momokA
住所:大分県大分市都町3-5-25第5パルコ 1F
営業時間:20:00〜0:00
定休日:なし
TEL:097-537-2277
〈クラブ三清〉「都町だから残せたクラブ文化」を継承していきたい
店は約50坪。創業当時から変わらぬゴージャスなシャンデリア、貴重な一枚板の壁、手彫りの欄間(らんま)、レトロなランプなどでオーセンティックに彩られ、中央のグランドピアノも存在感を放っています。
「いまの時代、これほどの広さとレトロな造りを併せ持つクラブはなかなか珍しいかもしれませんね。スクラップ&ビルドが繰り返される東京・銀座のような大都会の歓楽街では、古い店は大抵取り壊されるし、広い面積であるほど賃料も高くなりますからね……。都町だからこそ、創業時の面影をいまも色濃く残せているんです」(淳子ママ)
ピアノはあるけどカラオケはない。“とにかく落ち着いて飲める安心安全なお店”とホテルに勧められ初来店する観光客も多いそうです。品格を重んじる淳子ママは「女の子たちには所作や言葉遣いなども厳しめに指導しています」とのこと。「でもまあ、お酒が入ればみなさんフランクになりますし、そこからはうるさくは言いませんけどね(笑)」
ところで8年前、どうやって「華都会」をつくったのでしょう?
「コロナ禍が落ち着いたいま、都町をさらに盛り上げる策をみなさんと知恵を絞っているところです」
「今春にはクラシックなイメージをもとにした2室を設け、昭和のクラブの雰囲気は残しつつもアップデートします。若いお客様にもぜひ伝統のクラブ文化に触れていただきたいので、SNS発信にも引き続き力を入れていきたいです」
店舗情報
店舗名:クラブ三清
住所:大分市都町3-5-23 JNビル1F
営業時間:20:00〜24:00
定休日:土・日曜・祝日(年末の土曜は予約にて営業)
TEL:097-536-0311
店舗名:クラブ三清
住所:大分市都町3-5-23 JNビル1F
営業時間:20:00〜24:00
定休日:土・日曜・祝日(年末の土曜は予約にて営業)
TEL:097-536-0311
〈MEMBER’S 彩〉恋愛相談が得意なママがいる、昭和レトロなクラブ
ちょうど久美子ママは出張中で不在でしたが、後日電話でお話できました。
「うちのホステスさんは長く働いてくれている女性が多いので、大分のいいところ、ディープな魅力をたくさん知っていますよ。オススメの旅先をぜひ聞いてみてくださいね」
〈山崎12年〉など貴重なウイスキーもそろえるなど酒類も充実。特に大分生まれの本格麦焼酎を飲まずには帰れません。オススメは三和酒類の〈西の星〉。一般的な麦焼酎の多くは外国の小麦でつくられますが、こちらは大分県産の大麦〈ニシノホシ〉を原料に麹の技でじっくり醸しています。スッキリした香りとシルクのようになめらかな喉ごしが特徴。
八鹿酒造の〈銀座のすずめ 琥珀〉は、アメリカ・ケンタッキー州の蒸留所から取り寄せたバーボンウイスキーの樫樽に貯蔵した大分麦焼酎。ふくよかでスモーキーな風味に酔いしれて。
セット料金は、1テーブル6000円〜(チャージ込み)、種類によってはホステスさんが飲む酒代は別途です。
久美子ママが都町で働き続けて27年。景気のいい時、悪い時もすべて見てきました。「近年は華都会の取り組みも功を奏し治安がいい。すっかり安心安全に飲める夜のまちですね」と言い切ります。
「お客様の身の上話を聞くのが好きで話し込んでいたら、普通は他人になかなか言えないようなことまでお話してくださる方も……。『え、ここまで聞いちゃっていいの?』みたいな(笑)。『でもそこまで聞かせてもらったんやから、がっつり話し合おうよ』としっかり受け止めています」
そういえば〈momokA〉の理沙ママは「若者こそ都町のママに、人生相談をしに行ってみては? いろんな人たちを見てきて人生経験豊富やけん、本音で相談に乗ってくれると思いますよ。名付けて“母活”です(笑)」と話していました。
店舗情報
店舗名:MEMBER’S 彩
住所:大分県大分市都町2-5-26 エンプレイスビル5F
営業時間:20:00〜翌1:00
定休日:日曜・祝日
TEL:097-534-4000
店舗名:MEMBER’S 彩
住所:大分県大分市都町2-5-26 エンプレイスビル5F
営業時間:20:00〜翌1:00
定休日:日曜・祝日
TEL:097-534-4000
安心して飲めるディープな夜のまちには、唯一無二の個性を放つすてきなママたちが待っています。おいしいお酒ととっておきの大分時間を楽しみに、次のTRIPでは都町にふらっと立ち寄ってみてはいかが?
Credit text & photo COLOCAL(マガジンハウス)
文・城リユア(mogShore)
写真・黒川ひろみ
Credit text & photo COLOCAL(マガジンハウス)
文・城リユア(mogShore)
写真・黒川ひろみ
