早吸日女神社の蛸断ち祈願や臼杵石仏の真名野長者伝説など不思議な世界にふれ、東京や湯布院でも人気の竹功彩の工房とギャラリーを訪ねます。
美しい海岸線と海の幸も大きな魅力です。
佐賀関沖の豊後水道には、蛸(タコ)にまつわる伝説が残っています。紀元前667年、神武天皇が東征の際に、速吸の瀬戸(豊後水道)の海底に大蛸が住みつき、潮の流れを鎮めるために守っていた神剣を、関に住む海女姉妹が海底深く潜って大蛸よりもらい受け、神武天皇に献上したと言われています。
早吸日女神社(はやすひめじんじゃ)は、その神剣をご神体とした神社で、古くより厄除開運の神として地元の人の信仰を集めています。また、神剣を守っていた蛸も崇められており、蛸の絵を奉納して一定期間蛸を食べずに願い事をすると成就すると言われる「蛸断ち祈願」を行っている全国でも珍しい神社です。境内には大きな藤棚があり、毎年5月3日には「ふじ祭」が行われています。
(2022.2)
佐賀関の岬に建つ展望・天体観測施設。
「関あじ関さば」を育む豊予海峡が見渡せ、「せとうち風景30選」に認定された300度の海のパノラマが広がります。
天体観測室では毎日、太陽や明るい星をご案内しています。夜間開館日は大型望遠鏡で天体を巡る星空散歩をお楽しみください。
周辺は四季折々の花で彩られ、春と秋は旅の途中のアサギマダラも飛来します。
海星館東側の遊歩道にある「幸せの鐘」は、大切な人とご自身の幸せを願って2回鳴らしましょう。
遊歩道の階段を300段ほど下ると、明治34年(1901年)に初点灯した大分県最古の関埼灯台に辿り着きます。
※2022年5月16日~2023年夏頃までリニューアル工事のため休館します。
リニューアル後はプラネタリウムを設置予定です。
(2022.5)
古園石仏大日如来像に代表される臼杵石仏(磨崖仏)は、平安時代後期から鎌倉時代にかけて彫刻されたと言われています。
その規模と数量、また彫刻の質の高さにおいて、日本を代表する石仏群であり、平成7年には磨崖仏では全国初、彫刻としても九州で初めて国宝に指定されました。
石仏群は4群に分かれ、地名によって、ホキ石仏第1群(堂ヶ迫石仏)、同第2群、山王山石仏、古園石仏と名づけられました。それぞれに、傑作秀作ぞろいであり、悠久の時を見つめる表情豊かな御仏の姿は、みる者の心にやすらぎをあたえてくれます。
6月〜7月にかけては石仏公園内の蓮畑で、きれいな蓮の華が楽しめます。
また、近くの満月寺にある仁王像はとてもユーモラスな形で可愛いです。
(2020.7)